ハートネットTV~あかりちゃん~

2015年5月28日放送されたハートネットTV”チエノバ"にて、場面緘黙についての特集が組まれました。
そこに出演した当事者の女の子「あかり(仮名)ちゃん」と「あかりちゃんのお母さん」はつぼみの会の方です。
そのお母さんから、手記をいただきましたので了解を得て一部紹介します。

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取材のお話をいただいたときは、本人が「いやだ」といえば、お断りするつもりでした。
「こんなお話があるんだけど・・・」
とおそるおそる話をすると

「ふ~ん、わたしが代表ってこと~?」

と、ちょっとまんざらでもない顔をしたので、おおお(@@:;)とおどろきつつ

「そう。あかりちゃんと同じようなことで困っている人たちの代表。
 あかりちゃんの勇気が、たくさんの人の助けになるんだよ
 そして、そのことが、またあかりちゃんの助けにもなるんだよ。」

と伝えると、
「別にいいよ」
と、快諾!してくれました。
うちの子、思ってるより強い!って思いました。

「取材を受ける」というのではなく、「ひとつの挑戦」として、親子で取り組もうと心に決めました。

放送当日
みんなは録画したものを見るのかなと思って私一人スタンバイしていたら、
なにげな~く家族が集合して
みんなテレビの前に鎮座(笑)
 神妙になることなく、子どもたちは、なぜか私のペンネーム「ぽぽんた」に爆笑するなど
わいわい見ていました。
そして
ツイッターでつぶやかれ、リアルタイムで画面下にあらわれた
『あかりちゃん、がんばれ!』
という言葉に
「がんばれだって(*^^*)」
と嬉しそうにつぶやきました。

放送後もツイッターをチェックして、応援コメントを読みながらずっとにこにこしていました。

「あかりちゃんの勇気に感動しました」というお声掛けやお手紙もいただきました。
とても喜んでいました。
「ひとつの挑戦」が間違いなく、娘の力になりました。

調子に乗って、「道を歩いてたらスカウトされちゃうかもな~」という娘に
私「顔にモザイクかかってたでしょうが!!」
娘「あ」
というマンガみたいなやり取りがあったこともお伝えしておきます(笑)


夏休みの宿題の読書感想文で、
初めて自分の「場面緘黙」について書いていました。
娘が自分で「場面かんもく」という言葉を口にしたり書いたりしていたことは今までなかったことなので
かなりどきっとしました。
どちらかといえば、そういう自分の状況に目を向けることを避けていました。
取材を受けたこと、みんなから「がんばれ」「ありがとう」という言葉をかけてもらったことが
自分を見つめる勇気になったんだと思います。

学校では相変わらずお話はできません。
でも、
筆談で話ができる友達が一人できました。
図書室で一人ではなく、教室でみんなの輪の中にいることができるようになりました。

「場面緘黙」である娘を
「わかってくれている」という環境がうまれたことと
娘が「わかってもらえる」という自信をもてたことで
スモールステップ
ゆっくり小さい階段ですが、のぼり始めることができた気がしています。

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かんもくネットさんのLINKにつぼみの会のHPをはっていただきました。
ありがとうございます。

つぼみの会HP