合理的配慮


「合理的配慮」とは
「障害者から何らかの助けを求める意思の表明があった場合の、負担になり過ぎない範囲の、社会的障壁を取り除くために必要な便宜のことである」by wikipedia
 2016(平成28)年度から障害者差別解消法が施行され、公立学校には障害がある子どもたちへの「合理的配慮」の提供が義務付けられます。

 文部科学省でも、「合理的配慮」についてHPであげていています。
そこに、「合理的配慮の例」もあります。

 場面緘黙としては、学校においてどのような合理的配慮が考えられるか、というのは、ほんとうにこれからだと思います。例としては「選択制緘黙」として一部とりあげられていました。

「対人関係の状態に対する配慮(選択性かん黙や自信喪失などにより人前では話せない場合など)」

対人関係の状態に対する配慮・・・ってなんだ?(笑)

私の独自の解釈をさせてもらうと・・・
クラスメイトという人間関係は、場面緘黙の子の学校生活を大きく左右する「環境」です。
その「環境づくり」への特別な配慮を許される・・・ということでよかでしょうか!?

学年が上がるときのクラス替えは、本当に親子ではらはらどきどき毎年不安だらけでした。
学年末の先生との話し合いでは
「新しいクラスづくりに保護者の立場で普通口出しできないというのはわかっています。
しかし、『場面緘黙』で苦しんでいるうちの娘とって必要な教育的配慮をしていただけるというのであれば
理解者のひとりである○○ちゃんと同じクラスにしてもらえたら、と思います。」
と、なんとも遠慮がちにお願いしてきました。
 なかよしだから同じクラスにしてほしい・・・・というそんな軽いものではなくて
場面緘黙で、不安だらけの学校に、そしてクラスに身を置くためには、その子がとっても大切な存在である
ということを一生懸命に伝えるのです。
伝わっただろうか、めんどくさい親だと思われなかっただろうか・・・
娘のためにがんばったのだ、と思う反面、やはり自分の中でも不安が残っていました。
 
 「合理的配慮」として、今後、このような配慮が、
学校の義務となり、保護者の当然の訴え
となるのであれば、ほんとうにありがたいです。


でも、 たぶん、しばらくは
学校側からではなく、保護者側から「合理的配慮」を求めていかないといかないとは思います。
これからいろいろな「実例」を挙げていくことが、必要なのかなとおもいます。